2013-06-17

ターシャの冷蔵庫の詩






600種のハーブが茂る庭の、プチホテルに泊まった。

翌日の朝は雨で、それによってハーブの香りが広がる。

庭の奥、森への入り口にある小さなチャペルが解放されていて
そこにあるピアノを触った。
ステンドグラスの先には小さな雨粒と静かな林。
建物の木の香り。

ターシャの本が置いてあったので、開いてみる。

彼女はお気に入りの詩を冷蔵庫に貼るそうで
また、それを剥がすことは無いそう。

その一つを


*


 まわりが騒がしく、せわしくても、おだやかに行動し、静けさがどのように心休まるものかに思いをはせよ。可能なかぎり、しかしへつらうことなく、すべての人と、よい関係を築け。自分をいつわらず、静かに真実を語り、人の話も、耳を傾けて聞こう。無学、無知の者の話も。彼らにも、言いたいことがあるのだから。


 どんなにつまらなく見える仕事も、大切にしよう。どれも、人生を築く、貴重な財産なのだ。仕事上の油断は禁物。世の中は、落とし穴だらけだ。かといって、世の中の善を見落としてはいけない。
高い理想に向かって邁進してる人は、たくさんいる。勇気ある行為は、あらゆる場所に満ちあふれている。


 自分の心に正直であれ。特に、愛するふりをしてはいけない。愛に対して懐疑的になってもいけない。無味乾燥で現実主義の世の中にあっても、愛は雑草のように生き続けるものだから。


 年齢による分別を快く受け入れよう。若さにしがみつくことなく、しなやかに手放そう。突然の不運に立ち向かえるよう、精神をきたえよ。しかし、暗い想像で、打ちしずんではいけない。不安の多くは、疲れと孤独から生まれる。自分を律するのはいいが、それ以上に、自分に優しくせよ。
     マックス・アーマン「デシデラータ」から抜粋


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