2013-06-23

塚山公園の坂道で、バスを待つ間に。




















風が葉をゆらして
パタパタと音をさせる

それらが重なって雨のような音になる

安らかと同時に、静かな期待をわかせる
くぐもった、柔かな光と涼やかな影がざわめくように

深く息をすって、それにつられるように目を閉じ
木々が沈静させた空気を、いとおしむ瞼になる

少し細くして、世界を味わうように



2013-06-21

目をほぐす




















それを眺めることによって
“目をほぐす”というのは、遠い友達に教えてもらった言葉だけれど

それ以来、その言葉を意識するようになりました

カフェにあるポストカードや絵本
窓枠によって縁どられた景色
気持ちの良い写真

今頭上にある空を見つめることは
それとは違って、浸透する感覚

縁どられたもの
静止したものを眺めるときの感覚は
目をほぐす が適してる


目の奥から、眉間の裏にじわりと
何かが流れる気持ち良さ

チャクラが整うように

2013-06-17

ターシャの冷蔵庫の詩






600種のハーブが茂る庭の、プチホテルに泊まった。

翌日の朝は雨で、それによってハーブの香りが広がる。

庭の奥、森への入り口にある小さなチャペルが解放されていて
そこにあるピアノを触った。
ステンドグラスの先には小さな雨粒と静かな林。
建物の木の香り。

ターシャの本が置いてあったので、開いてみる。

彼女はお気に入りの詩を冷蔵庫に貼るそうで
また、それを剥がすことは無いそう。

その一つを


*


 まわりが騒がしく、せわしくても、おだやかに行動し、静けさがどのように心休まるものかに思いをはせよ。可能なかぎり、しかしへつらうことなく、すべての人と、よい関係を築け。自分をいつわらず、静かに真実を語り、人の話も、耳を傾けて聞こう。無学、無知の者の話も。彼らにも、言いたいことがあるのだから。


 どんなにつまらなく見える仕事も、大切にしよう。どれも、人生を築く、貴重な財産なのだ。仕事上の油断は禁物。世の中は、落とし穴だらけだ。かといって、世の中の善を見落としてはいけない。
高い理想に向かって邁進してる人は、たくさんいる。勇気ある行為は、あらゆる場所に満ちあふれている。


 自分の心に正直であれ。特に、愛するふりをしてはいけない。愛に対して懐疑的になってもいけない。無味乾燥で現実主義の世の中にあっても、愛は雑草のように生き続けるものだから。


 年齢による分別を快く受け入れよう。若さにしがみつくことなく、しなやかに手放そう。突然の不運に立ち向かえるよう、精神をきたえよ。しかし、暗い想像で、打ちしずんではいけない。不安の多くは、疲れと孤独から生まれる。自分を律するのはいいが、それ以上に、自分に優しくせよ。
     マックス・アーマン「デシデラータ」から抜粋


2013-05-15

20130515



Room elevenのLovely morning を買ったときみたいに、

ときみたいな、感覚をもう思い出せない。

でももしかしたら、kyteを聴くのは、
静けさとノイズの海に沈むことによって、
そのときのような感覚を擬似的に得る為なのかも。
空っぽなようで、勇気に満ちた。

2013-01-14

snow


たくさんの雪がふってる
洗い物をすませて、部屋をすこし整えて、ソファで本を読んだ
昨日あけたワインを少しグラスで飲みながら。
今日のほうが美味しくなってる-ラベルのテントウ虫を気に入って買った-


小さい頃のように、たくさんの雪は心をワクワクとさせて
いつもよりも視界がクリアになる
そして今、雪は世界への愛しさを思い出させて
ここに居る安心と、ふわふわ舞うように窓にあたって期待を届けてくれる


本を置いて、立ち上がって雪をながめて、
その期待によって湧き上がる喜びにすこし悲しくもなるのは
私が年齢を重ねているということだと思った。
必ず、一人のときに感じるそれについて
喜びながら、同時に


昨日、来月には京都に行こうと思ってた
川沿いを-できれば雪の中を-歩いて
Cafeに入って、感じるであろうことを期待して。

それは結局今日叶った訳で


雪の流れを見て、愛しくて、嬉しくて、平たく積もる雪みたいに心が落ち着いて
でも、それからももっと沸いてくる気持ちを解釈できなくて
涙として流したくなった


The Very Thought Of Youのバイオリンがよりそう。